トネリコの樹の下で

物理と音楽と時々水泳。オペラに関する話題が中心です。

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ビンダー映像盤『ファウスト』 (グノー)

涼しくなってまいりました。

①音盤情報
『ファウスト』(グノー作曲)

 ファウスト: フランシスコ・アライサ
 メフィストフェレス: ルッジェーロ・ライモンディ
 マルグリット: ガブリエラ・ベニャチコヴァー (ベニチャコヴァー)
 ヴァランタン: ウォルトン・グレンロース
 シーベル: ガブリエレ・シーマ
 ワグネル: アルフレート・スラメク
 マルト: ゲルチルーデ・ヤーン

 ウィーン国立歌劇場合唱団
 合唱指揮: ヴァルター・ハーゲン=グロル
 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 指揮: エーリッヒ・ビンダー
 演出: ケン・ラッセル
 収録: 1985年3月、ウィーン国立歌劇場

HMVはこちらですが、もうここからは購入できないようです。

②はじめに
当盤はじめて。私が入手したのは日本語字幕なしですが、以前日本語字幕ありも発売されたことがあります。
3幕版で、ワルプルギスの夜は無し。具体的には3幕が「マルグリートの小アリア、ジーベルとの会話」→「ヴァランタン登場、死亡」→「教会の場」→「最終場」という順なので、巷にあるあらすじとは順番が違うと思います。

ケン・ラッセルの演出と言うことで結構派手で観てて飽きませんね。話のまとまりのよい演出で見応えがあると思います。
演出に関してはネット上で多く報告がありますので詳しくは割愛します。

③指揮・オケ
この盤最大のネックはビンダーの指揮だと思います。メフィストも演出もエレガント路線なのですが、肝心の指揮がエレガントじゃありません...。
オケや合唱の統率がとれて無いようで雑なところが目立ちますし、言い方が悪いですが品が足りない音楽になっているように思います。グノー×ウィーンフィルでこれはちょっと...。

非常に残念ながら、カーテンコールでのブーイングに納得してしまいますね。
(まぁ聴けないほどではないので、そこはご安心を(笑))

④歌手
R.ライモンディのメフィストが目玉でしょう。エレガントかついやらしい悪魔で、黒スーツにオールバックが良く似合う。声色から演技から実によく考えられたものだと思います。「魅せる」メフィストです。
彼はそんなに声の大きい人ではない(と思う)ので、ギャウロフのような超豪快な悪魔を期待なさりませんよう。映像はちゃんと観れてないのですが、ロジェ・ソワイエのメフィストトがこんな感じなんでしょうねぇ。

アライサも流石の歌唱。特に1幕の老ファウストでの歌唱、最終場での体当たり的な歌唱がよかったです。
ベチャニコヴァーもなかなか。あまり個性の強い歌唱じゃないのですが、澄んだ声と愛嬌のあるお顔、確かな演技で楽しませてくれました。有名な宝石のアリアはもう一歩でしたが、重唱(特に最終場)ではいい存在感だったと思います。

ヴァランタンはあまり印象に残らず。でもあのアリアで拍手なしってのも可哀そうww。
ジーベルは高音がキツそうながら、美しい立ち姿が映えてグッド。他脇役ではワグネルのスラメクがいい味出してたかな。

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R.ライモンディの悪魔と見応えある演出が見物の盤でしょう。



((以上感想は素人耳による非常に個人的なものですのでご注意ください))
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コメント


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マルタがヤーンなのね^^このひとポップちゃんの『アラベラ』と『売られた花嫁』でそれぞれお母ちゃんを演じていて、どちらでもいい味を出していたので、ここでも手がたそう。

ライモンディのキャラから行けばソワイエと同じ羊頭狗肉路線でしょうね笑。

Basilio | URL | 2014-09-08(Mon)09:37 [編集]


Re: タイトルなし

> マルタがヤーンなのね^^
そうでしたか、なんかこのガタイいいお母ちゃんどこかで観たと思ったらそういうことw

> ライモンディのキャラから行けばソワイエと同じ羊頭狗肉路線でしょうね笑。
まさにその通りだと思います。洒落た悪魔も乙なものです(^^)

とねりこ | URL | 2014-09-13(Sat)00:44 [編集]


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