トネリコの樹の下で

物理と音楽と時々水泳。オペラに関する話題が中心です。

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ストコフスキー盤:『トゥーランドット』 (プッチーニ)

イタオペと言えば何はともあれ声、声、声。その最たる例がこのライブ録音。

①音盤情報
『トゥーランドット』(プッチーニ作曲)

 トゥーランドット: ブリギット・ニルソン
 カラフ: フランコ・コレッリ
 リュー: アンナ・モッフォ
 ティムール: ボナルド・ジャイオッティ
 ピン: フランク・グアレッラ
 パン: チャールズ・アンソニー
 ポン: ロバート・ネイジー
 アルトゥーム: アレッシオ・デ・パオリス 、等
 
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 指揮: レオポルド・ストコフスキー
 録音: 1961年3月4日、ニューヨーク、ライブ(モノラル)

HMVはこちらですが廃盤の様子。iTunesでは手に入るようです。

②はじめに
4度目ぐらいの鑑賞。
ストコフスキーのたぶん唯一のオペラ録音。

音質は61年としてはまずまず。若干安定しないところはあるけど、声の大決戦を聴くには十分。

③指揮・オケ
ストコフスキーはちょくちょく“改造”して演奏してるように感じる。ギリギリな範囲での解釈でしょうか。例えば初っぱなから他の演奏と打楽器の使い方が若干ちがうような。

でもそれが悪いかと言えばそうではない。イタオペで最もスペクタルとも言える当作ではとても面白い。オケもそれに答えて熱演の模様。
テンポ的には意外とサクサクしてるところが多い印象。

④歌手
この盤の聞き所は主役二人の「二大怪獣大決戦」とも言えるコレッリv.s.ニルソンのバトル。これぞイタオペの醍醐味とも言うべき声の核戦争です。特に2幕後半の声のぶつけ合いは圧巻。

まずはコレッリ、彼はカラフのベストでしょう。ドラマティックな2枚目ボイスに大砲の如き声の大きさ・爆発的な高音(ついでに甘いマスクとカッコいい立ち姿)、まさにカラフ(やマンリーコ)のためのテノールというべき存在。無論ここでも絶好調。“誰も寝てはならぬ”もいいけど、ここでは“泣くなリュー”やニルソンとの掛け合いのほうがよいかな。

相手のニルソン、彼女もトゥーランドットのマイベスト。超ドラマティコで高音も十全、ついでに鋭利で冷たい彼女のクリスタルボイスが「氷のような姫君」にピッタリ。しかしそれだけでなく、最後の氷解後には暖かみのある声も聞かせてくれて心底感服。アリアも掛け合いも素晴らしい。

こんな二人なので、モッフォのリューが醸し出す人間味が聴く人を安心させてくれます(笑)。アリアも上々な出来です。
お馴染みジャイオッティの名ティムールはじめ脇役に穴はありませんが、例の二人が圧倒的なのであまり印象に残らないのも事実(^^;;)。合唱もメトですし安心。

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ライブ録音ならではの、臨場感あふれる声の決闘が楽しめます。



((以上感想は素人耳による非常に個人的なものですのでご注意ください))
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