トネリコの樹の下で

物理と音楽と時々水泳。オペラに関する話題が中心です。

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レヴァイン盤:『ナクソス島のアリアドネ』 (R.シュトラウス)

忙しさゆえ更新が滞ってしまいました。

①音盤情報
『ナクソス島のアリアドネ』(R.シュトラウス作曲)

 プリマドンナ/アリアドネ: アンナ・トモワ=シントウ
 作曲家: アグネス・バルツァ
 ツェルビネッタ: キャスリーン・バトル
 テノール歌手/バッカス: ゲイリー・レイクス
 音楽教師: ヘルマン・プライ
 執事長: オットー・シェンク
 舞踏教師: ハインツ・ツェドニク 、他

 指揮: ジェームズ・レヴァイン
 管弦楽: ウィーン・フィルハーモニー
 録音: 1986年、ウィーン

HMVだとこのページ

②はじめに
当盤2回目(たぶん)。
何やら今は新品を手に入れるのが難しいようです。

このオペラは知名度の割に録音には恵まれてると思います(当社比)。DGだけでもかなり種類がありますね。
愛好家としては喜ばしいことです。

③指揮・オケ
レヴァインの指揮はこういう適度に「オケが能動的に動く」曲にピッタリな印象。揺れ動く棒、それでいて歌手と息も合っている点がすばらしい。
明るめの曲作りが聞いてて心地よいです。

④歌手
まずプロローグの主役陣に文句はない。
バルツァの作曲家は当時のウィーンでの名声に違わぬもの。独系のメゾより(芯は鋭いけど)輪郭のふくよかな声なので「男らしさ」の点では不利かもしれない。しかしその分情熱的で多感な人物像がでています。ヴェルディも歌う声の力強さは言うまでもない。
プライの音楽教師、ツェドニクの舞踏教師は共に磐石の出来。長いメロディを歌う役ではないですが、個々の音楽の中に魅力的なキャラクターが滲み出ています。

バトルはその特殊な発声法が好悪別れると以前書きましたが、ここではその特殊な部分がかなり抑えられています。故に違和感は少なく、その技巧と溌剌とした声表現を楽しめます。大アリアも勿論Good。

更に他のオペラ出演陣。
トモワ=シントウは当時の第一人者、サヴァリッシュ盤でも聴けますね。ここではスタジオ録音にも関わらずわりと劇的に、恋する乙女を表現しています。それでいて歌のスタイルは崩れていません。特にアリアがよかったです。

ニンフたちと舞踏一座、ちょこちょこ有名な名前も見えます。彼ら彼女らのアンサンブルは実に心地よく、印象的でした。

最後にレイクスなんですが、残念ながら彼は弱いと言わざるを得ない...かな...。R.シュトラウス諸役で最も「魅力的な声」を必要とする役としては、並みいる名手に比べて声自体が弱いのが欠点。あとちょっと情感に欠けるように感じます。
破綻はしてませんが、最後の長大な2重唱はもっと盛り上がって欲しかった。

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特にプロローグに関しては完成度が高いと思います。お好きな方は是非。


((以上感想は素人耳による非常に個人的なものですのでご注意ください))
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