トネリコの樹の下で

物理と音楽と時々水泳。オペラに関する話題が中心です。

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シュタイン映像盤:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 (ワーグナー)

連続ワーグナー。前から気になってた映像作品です。

①音盤情報
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(ワーグナー作曲)

 ザックス: ベルント・ヴァイクル
 ポーグナー: マンフレート・シェンク
 ヴァルター: ジークフリート・イェルザレム
 エヴァ: マリアンネ・ヘガンデル
 ベックメッサー: ヘルマン・プライ
 ダーヴィット: グレアム・クラーク
 マグダレーネ: マルガ・シムル
 コートナー: ジェフ・フェルメールシュ
 夜警: マティアス・ヘーレ 、他

 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
 ホルスト・シュタイン(指揮)

 演出、美術:ヴォルフガング・ワーグナー
 衣装:ラインハルト・ハインリヒ
 映像監督:ブライアン・ラージ
 収録:1984年 バイロイト祝祭劇場
 
こちらより詳細が見れます。

②はじめに
当盤初聴。
バイロイト音響のおかげか、オケの音の厚みが上下左右から満遍なく響いてきくる気がする。この映像用の演奏のようで、お客は入っていません。編集の都合かもしれませんが3幕5重唱でちょっと音ズレしてた気が...。
この映像も日本語字幕はありません。(昔は国内盤もあったようですが)。

演出はオーソドックスといわれるその通りで、ふっつー。今となっては地味すぎる気がしますが、その分歌は楽しめます。ただ最後に演出家自ら出てくるのは「オマエ誰」感あっていかかがものかと。
セットの雰囲気は当時のものを再現している。けど結構簡素で、演技スペースをとるためかスカスカに感じることもしばしば。

③指揮・オケ
日本に馴染み深い(らしい)シュタインの棒。まさにマイスターの仕事で安心して聴けます。

今回、ベックメッサーのパントマイムで音楽の雄弁さを再認識。演者に名手プライをもってしても、あそこでは音楽の情報量が圧倒的ですね。(もちろんそう作曲されてるのでしょうが)。

④歌手
容姿含めて高レベル。

多くの人が仰るようにヴァイクルとプライが特によい。ヴァイクルはいつもの髭もじゃ熊さん顔で靴屋の親方っぽさがある一方、欲を言えば風貌にダンディさが欲しかったなぁ。とはいえ歌は最高のザックス。ニワトコのモノローグや、3幕の細々したやりとりが聴きどころ。
よくよく考えれば、パパゲーノの簡単な旋律にあれだけの生命を吹き込み、両フィガロや各種オペレッタにおいて絶妙な言葉捌き音符捌きで魅せ、ドイツリートも得意とする、そんなプライのベックメッサーが悪いわけないんですよね......。セレナーデのなんと魅力的なことか、これぞマイスターの歌。1幕からしっかり存在感があります。

イェルザレムは確かな表現と音捌き、背伸びしない堅実な音楽作り、結構映える立ち姿が魅力。「華がない」と言われるのもわかりますが、それだけで評価はできません。高音が少しキツそうながらアリアはぐっとで、2幕での癇癪もなかなか。
ダーヴィットのクラーク、小柄だけど端正な顔つきで演技もうまい。喧嘩に出陣するときのダッシュジャンプとかアクロバットですな。歌唱も第一級。
ポーグナーもうまく、そんなに多くない出番ですがきっちり決めています。

ヘガンデルのエヴァはかわいく綺麗な声でお上手。ただ1幕2幕ではレーネのシムルのほうが声も振る舞いも上な気がするし、3幕は他キャストが魅力的なので、全般的に地味な印象となり損してたかも。

コートナー以下マイスターや夜警も問題なし。合唱はバイロイトですしそりゃお上手。

どうでもいいんですけど髪の毛天パの人多くない?(^^;)

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名手たちの音楽を聴きながらゆったりと映像も観る盤といったところでしょうか。



((以上感想は素人耳による非常に個人的なものですのでご注意ください))
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