トネリコの樹の下で

物理と音楽と時々水泳。オペラに関する話題が中心です。

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ウェルザー=メスト盤:『ワルキューレ』より第1幕 (ワーグナー)

更に新しい、現代の音盤を。

①音盤情報
『ワルキューレ』より第1幕:(ワーグナー作曲)

 ジークリンデ: ニーナ・ステンメ
 ジークムント: ヨハン・ボータ
 フンディング: アイン・アンガー
 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 指揮: フランツ・ヴェルザー=メスト

 録音時期:2007年12月2日
 録音場所:ウィーン国立歌劇場
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

以上、こちらのHMVを参照。

②はじめに
当盤初聴。
オルフェオによるウィーン国立歌劇場のライブ録音。本来全曲撮られていたはずだったのですが、その時のヴォータン役ウシターロが不調により劇の途中で降板してしまったらしく、1幕のみの販売となったようです。
貧弱な再生機でしか聴いてないので恐縮ですが、録音は特に問題なく感じました。

まさに「ウィーンの本気」といえるメンツでしょうか。近年「歌手が弱くなった」と揶揄されることが多いように感じますが、こういうのを聴くと一概にそうは言えないな、と感じます。まぁジークフリート・ブリュンヒルデ級の歌手が減ってしまった、録音に恵まれなくなってしまったというのは感じますけど(^^;;)。

③指揮・オケ
メストの指揮はわりと淡々としたもの。シンフォニックというか、過度に情熱的でない棒に感じました。ここは趣味の問題なので良し悪しはないと思います。
どちらかというとコンサート指揮者なイメージがあるのですが、近年の活動を見るにそういうわけではないようです。

WPhはさすがですね。好みを言えばもっと「ゴリゴリ」した方が好きなのですが、ぜいたくな話か。

④歌手
現代を代表するワーグナー歌手が揃っています。

シュテンメのジークリンデがまず素晴らしい。重さと潤いのある美声で、過去の大ソプラノに引けを取らない声だと思います。どちらかというとイゾルデやブリュンヒルデのイメージが強いですが、ジークリンデもいけますね。ドラマティック気味なジークリンデなので、例えばヴァルナイが同役をやったときのイメージに近いかな。

ボータのジークムントも安定。その超巨体の割には線の細い優しい声なのですが、しっかりヒロイックにやってくるのでジークムントにはよいかな、と。ただやはり細めではあるので、もっと野性味がほしいという気もします。なんとなくその超巨体が目に焼き付いていて「キャーカッコイイ」とならないのが悩み(←失礼)。

アンガーのフンディングも近年よくみる配役に思います。不調だったのか声(ビブラート)が安定しないのは残念でしたが、役作りは悪くないですね。「悪」というより不気味な雰囲気を出しています。もう少し声が安定していけばハーゲンなどもおもしろいのでは。

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特にシュテンメの素晴らしさを再認識しました。
オペラのスタジオ録音の減った現代においても、こういったライブ録音の発売はやめないでほしいと切に願うところです。



((以上感想は素人耳による非常に個人的なものですのでご注意ください))
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