トネリコの樹の下で

物理と音楽と時々水泳。オペラに関する話題が中心です。

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ジェルメッティ盤:『ラ・ボエーム』 (プッチーニ)

ちょっと最近の録音でも(といっても20年以上前ですが)。

①音盤情報
『ラ・ボエーム』:プッチーニ作曲

 ミミ: ダニエラ・デッシー
 ムゼッタ: アデリーナ・スカラベッリ
 ロドルフォ: ジュゼッペ・サッバティーニ
 マルチェッロ: パオロ・ガヴァネッリ
 ショナール: アルフォンソ・アントニオッジ
 コッリーネ: カルロ・コロムバラ 、他
 
 指揮:ジャンルイジ・ジェルメッティ
 ボローニャ市立歌劇場管弦楽団&合唱団
 アントニアーノ児童合唱団

 1990年ライブ録音、ステレオ

HMVにページがないので、CDJournalのこちらを参照しました。

②はじめに
当盤初聴。
EMIの正規録音で、何回かのライブ録音を切り貼りしているらしいです。

何やらリコルディのクリティカルエディションを使っているらしいですが、大きな違いはないように感じました。強弱やテンポは普段聴いている盤とけっこう違いますが、それは版のためなのか棒のためなのかはよくわかりません。違いとして例えば4幕のハバネラだなんだ言って踊るシーンのテンポとかビックリします。


③指揮・オケ
勿論個人的な感想なのですが、このジェルメッティの指揮は残念に感じました。分析的な指揮をしようとしているのでしょうが、そのせいか特にゆっくりなところで間延びしてしまい、更に至るところで音楽の流れがよくありません。もしかしたらこのテンポ設定がプッチーニ指定のものだったのかもしれませんが、それを維持するだけの何かが足りなかったように思います。
ロッシーニなどの映像が多く発売されている実力ある指揮者なようですので、この時が練習不足だったのかなぁ(^^;)。

ということでオケがよかったのかはよくわからないです。

④歌手
何やらオールイタリア人キャストらしいです。(裏は取ってませんが)。

サバッティーニのロドルフォ、細めでカロリー低めの声なのでそういう意味ではあまりヴェリズモ感はないです。しかし“若さ”、それゆえの“青さ”という意味では良いですね。

デッシーのミミは、最初のアリアは普通だったんですが2幕3幕とどんどん良くなっていった印象。この盤で一番印象的でした。
テバルディ系のミミなので柄は大きいです。ということでカップルの声の相性という意味ではいまいちかな。

ガヴァネッリは声が暗いので“若者群像劇”というこの話の一面には向いてはいないでしょう。声自体は大きいし技術もあると思うので、キャラ違いというやつでしょうね。

スカラベッリのムゼッタ、声質はあっていると思いますけど、発音がモゴモゴして何言ってるか分からない所が散見されます。ベタベタ歌いすぎたのかもしれません。ワルツは棒のせいで異常に間延びしてて、大好きなシーンなのに個人的には全く楽しめませんでした。

その他のキャストたちはあまり印象に残らず。コロムバラの外套の歌は良い声でなかなかよかったです。
合唱は児童合唱が超元気でビックリします(笑)。

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特定の音盤を否定的に見ることは少ないと思っているのですが、今回は残念でした。しかしテンポ設定が従来と異なるのでそういう意味では興味深いですし、主役二人(とくにデッシ―)に興味がある人は楽しめると思います。



((以上感想は素人耳による非常に個人的なものですのでご注意ください))
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