トネリコの樹の下で

物理と音楽と時々水泳。オペラに関する話題が中心です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

セラフィン盤『オテロ』(ヴェルディ)

① 音盤情報
『オテロ』 (ヴェルディ作曲)

 オテロ: ジョン・ヴィッカーズ
 イァーゴ: ティト・ゴッビ
 デズデーモナ: レオニー・リザネク
 エミーリア: ミリアム・ピラッツィーニ
 カッシオ: フロリンド・アンドレオーリ
 ロデリーゴ: マリオ・カルリン
 ロドヴィーゴ: フェルッチョ・マッツォーリ 、他

 ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
 指揮: トゥリオ・セラフィン
 録音:1960年7~8月、ローマ歌劇場、ステレオ(アナログ/セッション)

情報はアマゾンHMVをもとにしました。

② はじめに
名指揮者たるセラフィン、そして名イァーゴたるゴッビ、それぞれにとって唯一のスタジオ録音です
同時期にカラヤン盤という名盤があり、ゴッビについても前年の伝説的な東京ライブが超有名で、セラフィンについても2年前のライブ録音(デル=モナコ、カペッキ、カルテリ出演)がそこそこ知名度ありかつ名演なため、話題に上ることの少ないちょっと可哀想な音盤という印象です(^^;;)。
が、中身は見逃すには勿体ないものでして、さらに正規スタジオ録音なので音も良いというおまけ付き。

③ 指揮・オケ
セラフィンの指揮はゆったりどっしりといった感じで、普段のイメージとは多少異なるかもしれません。非常に長い息遣いながら音楽が停滞しない棒さばきは、さすがセラフィンといったところでしょうか。

一方、例えば冒頭はスタジオ録音のわりにはバラついている箇所が少なからずあり、特に金管のズレがあちこちで悪目立ちしていたように思います。

④ 歌手
まずはゴッビのイァーゴ、ライブさながらの味付けを楽しめます。ここまで純粋悪なイァーゴはゴッビならではですし、彼の独特な声はアンサンブル中でも決して埋没しません。乾杯の歌や大活躍の2幕ももちろん良いですが、4幕去り際の"No"がまた強烈。ここまで憎たらしいイァーゴを他に知りません。

ヴィッカーズがまたアクの強い、陰りを持ったオテロを演じています。カラヤン新盤は声が荒れすぎていて好みじゃないのですが、ここでは暗いドラマティコたるヴィッカーズの良さがふんだんに楽しめます。実直そうながら確かに人間不信に陥りそうな悲劇的オテロ。

リザネクのデズデーモナ、彼女の伊モノとしては今まで聞いた中で一番良い。彼女の歌心が随所で発揮されており、全く違和感無く彼女の丁寧な表現を聞くことが出来ます。他の伊国ソプラノに比べれば幾分暗い声ではありますが、ここでは周りが周りなので寧ろ取り合わせとしては良いかと。

脇役・合唱に不足なし。
-----

ゴッビは勿論のこと、ヴィッカーズとリザネクの重厚な歌唱も素晴らしいですし、彼らを統率するセラフィンも聞きモノという名盤です。



((以上感想は素人耳による非常に個人的なものですのでご注意ください))

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。