トネリコの樹の下で

物理と音楽と時々水泳。オペラに関する話題が中心です。

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サヴァリッシュ映像盤:『影の無い女』 (R.シュトラウス)

①音盤情報
『影の無い女』 (R. シュトラウス作曲)

 皇后: ルアナ・デヴォル
 乳母: マルヤーナ・リポヴシェク
 皇帝: ペーター・ザイフェルト
 染物師バラク: アラン・タイタス
 染物師の妻: ジャニス・マーティン
 使者: ヤン・ヘンドリク・ローテリング、他

 バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
 指揮: ヴォルフガング・サヴァリッシュ
 演出:市川猿之助、装置:朝倉摂、衣裳:森英恵
 収録:1992年、愛知県芸術劇場(ライヴ)

購入元及び参照元はこちら

②はじめに
日本にゆかりのある公演です。
名匠サヴァリッシュとバイエルンが、かの市川猿之助と手を組んで、しかも愛知県芸術劇場の杮落し公演として上演したもの。

私は歌舞伎には全く触れたことが無いのですが、そんな私でも違和感なく、また美しさを感じることのできる演出。少なくとも日本人にとっては、自然と親しみを持てる演出だろうなと思います。(これが欧米の人にどう映るかはわかりませんが)。
どうしても映像にするとやや暗さを感じますが、歴史に残る名演を楽しませてくれる貴重なDVDです。

③指揮・オケ
シュトラウス・サウンドを楽しませてくれる名コンビ。
サヴァリッシュの『影の無い女』はCD盤含めちょっと緩さを感じる箇所(特に2幕の皇帝のモノローグ)があるのですが、楽譜が過不足鳴っていると思うで不満には至らないかな、と。

④歌手
同じく映像盤として名高いショルティのものに比べると歌手の有名度は劣りますが、中身は負けず劣らず。

そのショルティ盤でも圧倒的な存在感を見せたリポヴシェクはここでもキレっキレ。やはり当たり役。
更に皇后のデヴォルが絶好調。上から下までコントロールされており、特に高音の安定感は聴いていて心地よい。ベテランらしい行き届いた表現もよし。おしろいや着物も似合ってますし、大きな動きは無くとも所作や表情がその葛藤を訴えてきます。65歳まで第一線のドラマティック・ソプラノであり続けた彼女の代表盤ではないでしょうか。
使者のローテリングは名脇バス。脇役ながら実質「カイコバード役」でもあるという要な役どころ、かっちりとした歌がぴたり嵌まってます。

ザイフェルトの皇帝も安定しており、流石の歌唱。演技は粗いのですが、それを補って余りある歌です。
タイタスは優しさと抱擁感あるバラクを、個性は少ないながらじんわり聞かせてくれます。
主要歌手の中だとマーティンの歌がやや単調気味。ま、声は出てるし2幕ラストは締まってたし、悪くはないでしょう。

そのほかも合唱含め、穴は無し。

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ショルティ盤と比べても甲乙つけがたい名演です!


((以上感想は素人耳による非常に個人的なものですのでご注意ください))
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